Archives ( 2007-01 )
朝の歓び(上)(下) 宮本輝著 | |||
以前読んだのにタイトルを見ても思い出せなくて、図書館でまた借りてしまいました。 作者宮本輝の特質は「どのようにも解決がつかず生の領域からはみ出てしまう悲しみが結晶するような男女関係を抽出して見せることができる作家」だと僕も思う。 作者は別の本のあとがきで、「まるでファッションのように、世間に不倫があふれている。そんな軽い不倫をあざ笑い」、「不倫というのは命がけでやるものだ。トルストイ・ロレンス・近松みんな命がけだった。昨今の男女の下半身のだらしなさに少々腹を立ててみたかった。」そう述べている。 互いに秘密を持った男女がイタリア旅行をし、男の同士の友情は片方の不倫の終結を見届けることとなり、主人公の奥さんが亡くなっている為に彼の行動は不倫ではなくなる。 いいな、都合が良くて。
「若きウェルテル」にある通り。そして我が嫁に感謝。
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