朝の歓び〈上〉 宮本 輝 (1994/04) 講談社 この商品の詳細を見る |
自分たちは、恋人のままでいるにしても、あるいは結婚するにしても、何かが足りないということを、良介自身、よくわかっていたのだった。しかも、それは、お互いの努力の範疇を超えているのだ・・・。
「・・・すごく簡単なことに気づかせてもらった。明るく振舞うってことは、じつに大切なことだって。それは、不幸を幸福に変えるひとつの極意だって、俺は心底から思ったよ。
「日出子は、難しい人だな」
と本心から言った。
「私は簡単よ」
「もういいよ。禅問答みたいなやり方で、自分の心を表現する必要は、俺たちにはない。俺たちは、狡猾な商売人でもなければ、政治家でもないんだ」
どうしてこの人は、大切な妻や子があるのに、私と秘密の関係を持ち、その秘密を守るための苦衷をあからさまに私に見せるのだろうと腹立たしくなり、自分を不幸な被害者みたいに思い始めたのだと、日出子は言った。
茶太郎
Specializedのシラスをドロップハンドルに付け替えてアワイチとかビワイチとかやってました。片道50kmのジテツウもしてました。そうそう、横浜~大津もチャリで帰省しましたよ
つい最近リドレーのFENIXに乗り換えてワクワクしています。
あ、好きな食べ物はタンパク質と食物繊維です。
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