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『凄絶な生還』 竹脇無我著

 
 
凄絶な生還、うつ病になってよかった 凄絶な生還、うつ病になってよかった
竹脇 無我、上島 国利 他 (2003/07)
マキノ出版

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 不勉強ながら竹脇無我と言う俳優の名前を知らなかったが、顔写真を拝見すると見覚えがあった。大岡越前等に出演している売れっ子俳優じゃないか。
 そんな人でもうつになるんだという驚き。人もうらやむ俳優ですら自分の能力を疑う時がくるのか。

うつに関しては分かりやすい表現だったが、その闘病の内容は凄まじいものだった。圧巻だったのは回復してから闘病中の言葉を覚えていない事。特に「もう死にたい」という類の言葉は、心情は自覚していても他人には吐き出していないつもりなのに実は盛んにSOSとして発していると言うこと。

 「うつは心の風邪。だれでもかかる普通の病気」と、その理解を広げようとされた医師もおられるが中々理解は広まらない。

 老人に介護にも共通する無理解の壁。個人への負担増。自殺者の増加・・・。でもどうかこの本を読んで踏みとどまって欲しい。同じ悩みを抱えているのは自分ひとりではないのだから。

いまでも、死ねなかったのは勇気がなかったからだと自分では思っている。でも、死ねなくてよかったとも思う。そう思う瞬間が、日に日にふえていく。

「いまは、ゆっくり休んだほうがいいよ。それは無責任な態度ではなく、逆に病気をきちんと治そうとする責任ある態度なんだよ」と。

うつ病になると、人間に会いたくなくなる。会ってもうまく離せないし、どう接したらいいのかわからない。とにかく人といっしょにいると、ものすごく疲れる。

 僕が思うに、うつ病から抜け出すのになくてはならないものが四つある。一に休養、二に薬の助け、三に治したいという自分の気持ち、そしてもうひとつは、周囲の人の支えだ。僕の場合も、本当にいろいろな人の世話になった。

うつが悪化したときの「死にたい」という気持ちは、自分でそう思っているというより、何かに頭の中を支配されている感覚に近い。

「絶対に死ぬな。歯を食いしばって、生き延びることだけを考えろ。死にさえしなければ、うつ病は絶対に治る病気なんだから」

勇気がなくたっていい。ないほうがいい。どんなにつらくても、みっともなくても、生きていさえすれば、うつ病を治して違う世界を見ることができる。死にたくてたまらなかった時期を、ようやく乗り越えた者として,声を大にしていいたいと思う。


交通事故で死ぬ人の四倍近くが自殺で命を失っているというのに、うつ病に対する国の対策はお粗末すぎるのではないだろうか。交通事故対策に、どのくらいお金を使っているかは知らないが、せめてそれと同じくらいは、うつ病対策に費やすべきだと思う。

内容(「MARC」データベースより)
父の自殺、次兄の夭折、長兄の失明、自身の離婚…。頭の中が「死にたい衝動」で埋め尽くされる-。うつ病地獄に落ちた著者が「また芝居がしたい」と再生するまでを綴った闘病手記。うつ病を正しく知る参考にもなる書。



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